通常日本酒は、濾過・火入れ殺菌して出荷するのが一般的です。
その理由は酒を劣化させる原因となる乳酸菌等の『火落ち菌』を退治するため。
この工程は創業以来≪三百年に渡る厳格な掟≫として頑なに守ってきたのです。

 

 三百年の掟やぶり【無濾過槽前原酒】は、搾り出されたばかりのまま、

一切何も手を加えずにして、コク旨味

華やかな香りや微発泡感が口の中に広がります。
その上、キレのある味わいや喉越しの良さまで感じられます。
ということを蔵人(くらびと)だけがよく知っており、

これらの得難い口福は封印された愉しみであり、

蔵人のみに与えられた特権でもあったのです。

 

 世の中の流れで蔵を一般的に解放。

 

たまたま試飲出来たお客様の口コミにより、

【無濾過槽前原酒】その美味しさがじわじわと周知され

同時に販売を切望する声が多くあがったのです。

 

 創業以来、必ず濾過・火入れ殺菌してからの出荷という三百年守られてきた掟。


大きな葛藤がありましたが、搾りたてに一切手を加えない

【無濾過槽前原酒】直接瓶詰することに踏み切ったのです。

 

 

 

ありのままを飲んで頂きたい!!

 

 

 

それは二十世紀を迎えたタイミングでした。


三百年の掟やぶり【無濾過槽前原酒】

冬季寒搾りの期間にのみ発売する限定シリーズ。

 

本醸造・純米・純米吟醸・純米大吟醸4つの掟は、

受注生産数量限定品の商品。

 

口に含むとフルーティーな含み香りが鼻を抜け、

優しい甘み旨味が舌の上にほとばしります。

後から米のしっかりした味わいが被さり、

生原酒のフレッシュな爽やかな辛味が舌を刺激。

決して重すぎず酸味も程良く出てきて、

辛口の味に変化し後口はすっと引いていく。

あまりの後引きの旨さに、口の中の舌で

いつまでも転がしていたい気分。

 

一度口にすれば魅了され、

ついついおかわりしがちな

掟やぶりな日本酒に仕上がっています。